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級位者の上達本|定石と死活・手筋


碁を覚えて13年目に選んだ定石本の功罪


 私が初めて囲碁の本を読んだのは、万年3級が続いたあと、碁会所に通うようになってからです。8歳くらいは若いと思われる学生が、局後の検討で、「この定石はどうなってるの」などと言いながら碁石を並べているのを見て、軽いショックを受けたのがきっかけです。

 そうか、初段ともなると定石をいくつも知っていなければならないんだな。それに引きかえ自分の知っている定石といえば、星のツケノビ定石を含めて3つか4つくらい…。実戦だけでは強くならないことに初めて気がついた瞬間です。

 そんなわけで、最初に買った囲碁の本は基本定石を解説した本です。碁を覚えてから13年目のことでした。実戦オンリーでやっと3級になった私は、碁の基本となる形がまるでわかっていません。見よう見まねでケイマ、一間トビ、ツケにはハネ…などの形は知っていましたが、有段者から見ればヘボ筋、イモ筋の連続。これが同じ碁というゲームかとびっくりしたことでしょう。

 定石は覚えたほうがいいか、それとも不要か? いろいろなことをいう人がいますが、当時の私のように基本的な碁の形がなっていない人にとっては、定石は形と手筋の宝庫です。意味はわからずとも、マネているうちに、碁らしくなってきます。美的センスがなくても古来から伝わる形を習えば、それなりの作品ができる「生け花」と同じようなものです。

 覚えた形をさっそく実戦で試してみて、相手も定石どおり打ってきたときは感動ものです。「う〜む、お主もやるな」というところでしょうか。

 でも、相手が定石どおり打ってこなかった場合は…? 本来はチャンス到来とばかり大喜びしなければならないのですが、知識が血や肉になっていない悲しさ。どう咎(とが)めてよいかわからず、往々にして定石を間違えたほうが有利になったりもします。

 実は、碁が強くなるのはそんなときなのです。棋書と実戦は連動させなければなりません。結局、当時の定石の勉強は「やらないよりは、かなりマシ」という程度で、大きな効果を発揮したとはいえませんでした。

 今思えば、やさしい手筋や死活の問題をたくさん解くほうがはるかに効果的でした。初段までは何と言っても死活や攻め合いが大事。部分的な戦闘力がものをいうからです。死活の読みの重要性は、有段者になってからも変わりません。

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