囲碁上達法
 囲碁上達研究会
            
囲碁上達法HOME囲碁入門棋力別上達法囲碁上達手段・勉強法囲碁上達ソフト●ショップ
私のヘボ碁脱出法 エッセイ風・上達論 詰碁・手筋・ヨセ
上達手段囲碁上達手段
本・ソフト・教室…etc

囲碁パソコン・ソフト上達術

碁盤に石を並べるのが効果的だが…
 碁盤を出して並べるのは効果的とわかっていても、場所をとる上に、面倒なものです。また、本の図と文章に交互に目をやりながら、碁石を握って盤上に並べる動作は、かなり効率が悪く、疲れます。そこで近年は、パソコン囲碁ソフト(CD-ROM)が普及してきました。パソコン学習のメリットはたくさんあります。
パソコンソフトの画面(画像提供:KTY)
高齢者でも使えるパソコン・ソフト
 パソコン音痴世代といわれる高齢者でも、有段者クラスは囲碁のためにパソコンを覚えたという方が少なくありません。中には、「囲碁ソフト以外は何も使いこなせない」という方もいらっしゃいますが、それでも十分パソコンをやる価値はあります。それだけすぐれた囲碁ソフトを使いこなすと効果が高いのです。
対戦型の詰碁はゲーム感覚
 パソコン学習が効果的なのは、対戦型の詰碁です。正解と思われる場所をクリックすると、コンピューターがそれに対する応手を示します。何手か進んで、正解か失敗かが表示されます。同じ問題を何度でもやり直せ、すぐに正解を見ることもできます。攻め合いや手筋の問題も対戦型になっていますから、詰碁嫌いの人でもゲーム感覚で囲碁の勉強を楽しむことができます。
棋譜並べにも効果
 次に、プロの勉強法である「棋譜を並べること」も、パソコンソフトの得意分野です。要所、要所に解説がつき、変化図や参考図などの枝に進むこともできます。クリック一つで進んだり後退したり、飛んだりでき、棋書を見ながら碁石を並べるのに比べて数倍楽です。
定石からヨセまで何でもあり、音声入りも
 さらに、定石事典や、布石・中盤・ヨセなどの問題集など、書籍で表現できるあらゆる形の解説や問題集が、すべてパソコンソフトとして作られています。その上、解説には音声の入っているものもあり、至れり尽くせりです。
 書籍ならかなりのスペースをとるデータが、パソコンから自由自在に取り出せるのですから、便利な世の中になったものです。
あえてパソコンソフトの欠点を挙げれば…
 最後にあえてパソコンソフトの欠点を二つばかり。一つは、碁石を握って盤に打ち込むあの何ともいえない手の感触がないのが、人によってはちょっと寂しいことです。ソフトには、画面をクリックして石を置いた瞬間に石音の効果音が鳴る仕掛けもありますが、碁石を打つ手触りの生々しさには勝てません。脳科学的にも記憶に多少の差があるかもしれません。
 もう一つは、書籍に比べてソフトがいささか高価なことです。とはいっても、収録された練習問題や解説図の数量から見れば、何冊も棋書を買うよりも割安かも知れません。要は活用次第。損得はどれだけ本気で囲碁トレーニングをするかにかかっています。

最新対局ソフト(モンテカルロ法)の実力は?

戦いや死活に強い棋風。バージョンアップ毎に強くなり、ついに三段以上!
 近頃、囲碁ソフト界で話題になっているのが、モンテカルロ法という思考エンジンを搭載した対局ソフトです。初段を標榜していた従来ソフトよりグ~ン強くなったと評判ですが、実際はどうなのでしょうか? 管理人がこれまでに100局以上も打ってみた感想を述べてみたいと思います。 

白:管理人
黒:囲碁世界7(二子)

○白3(左上星)
○白41(左下三々)と打った局面です。

 大模様を築くと強いソフトの力を警戒して、逆に思い切った厚み作戦に出てみました。

 このあと、左下隅から激しい戦いが始まり、乱戦気味となって戦火は中央へと拡大します。

 結果は白の8目勝ちになりましたが、途中何度もつぶされるかと思いました。「囲碁世界7」が十分に四段の力があることを実感した一局です。

●従来の思考エンジンとの差

 まず、従来の思考エンジンとの差ですが、これは歴然としています。モンテカルロ法はそれまでの接近戦に弱いひ弱なソフトのイメージを覆し、厚み重視の戦いに強い棋風に生まれ変わっています。ときに大石を本気で取りに来るので、高段者でも油断すると大石を取られることがあります。何よりも碁の内容が面白くなりました。

 また、従来ソフトは人間の側がすぐに弱点を見つけやすく、“初対面”では初段くらいだったのが数局打つうちに、2級、3級と評価が下がっていくのが欠点でした。

 しかし新ソフトは、対局を重ねても棋力が落ちていくことはありません。柔軟性に富んでいるため、決まったパターンの欠点が見つけづらいのです。

●バージョンアップによる進化

 当初の新思考エンジンでは、まだ定石途中で変な手を打ったり、小ヨセに入って緩むというような欠点がありましたが、それも徐々に改善され、死活や攻め合いの際の部分の読みの精度はますます上がってきました。

 特に最新バージョンでは、プロやアマ強豪がよく打つ利かしや様子見などの手を打ったり、利かしに対する反発手抜きなど思いがけない手を打ったりします。また、相手の切りを誘って石を捨て、大模様を築くなどの芸も見せるので、アマ高段者でもツボにはまるとつぶされます。

 モンテカルロ法はシミュレーションによる確率論的な考えに立っていますから、思い入れや直感に支配される人間を超えた柔軟性があるのかもしれません。今後、プログラム自体の進歩だけでなく、ハードの進歩によっても棋力は大幅に向上する可能性を持っていますから、楽しみですね。

 でも、最新のソフトははすでに「碁会所で三、四段」の実力を持っていますから、高段者の皆さんもいつまでも待つのではなく、この辺で試してみてはいかがでしょうか。

●管理人も楽しんで(悔しがって)います

 ちなみに管理人は、「囲碁世界7」に2~3子置かせて楽しんでいます。「モンテカルロ法」が初めて世に出た頃のソフトは、5子置かせてちょうど釣り合っていましたから、短期間でずいぶんと強くなったものです。

 定石にない手を打たれて不利になったり、まるで手品のように大模様を築かれたときは、マシーンが相手でもやはり悔しいですよ。それからこれは内緒ですが、大石が死にそうなときは、つい3手ほど局面を戻してしまいます。
                                 (2011年11月中旬・記)