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布石問題―序盤の打ち方〔上級〕

有段者になり、碁の深い面白さを味わうための布石学習


 級位者にとって、布石はあまり重要な分野ではないかもしれません。「布石はどこが大きいのか、雲をつかむようでわからない」「石を取ったり取られたりする碁が大好き。布石は面白くない」…そんな声もよく聞きます。

 そこで本ページでは、初段を目前にして足踏みをしている方に、布石の考え方を問題形式で解説し、その面白さを知っていただこうと思います。碁は死活や部分の手筋の力だけでも、初段程度になれます。でも、布石の基本ができてないと、その先に進めません。碁の本当の面白さを味わうには、すでに水面下で戦いの始まっている布石の重要性を知る必要があるのです。

 ※題材はSDIの囲碁ソフト(上級者向け)から2問、選ばせていただきました。囲碁ソフトについては本サイトでも内容を詳しくご紹介しています。

布石2題

 次の布石問題は3択になっています。A、B、Cのそれぞれについて、相手の応手とその後の展開について考えた上で正解を選んでください。下段に失敗図(2図)、正解図、参考図の順に解説つきで掲載しています。失敗図も勉強になりますから、正解、不正解にかかわらず、一通り解説には目を通してください。

布石問題@ 黒番

布石問題A 白番

解答と解説

問題@ A失敗

 黒1(A)は大場ですが、白2の大ゲイマが右下隅の黒の厚みをぼかすうまい手です。問題図の局面では、黒の厚みを生かす手が急場でした。





問題@ B失敗

 黒1(B)は方向違いです。白2と小ゲイマに受けられて、上の図同様に黒三子(▲)の厚みが働かなくなっています。






問題@ C正解

 正解は、黒▲3子の厚みを生かす黒1のカカリです。黒5までとなった黒の下辺は理想的です。






問題@ C参考図

 正解図の白2で、図のように白2とハサんできた場合は、黒3のトビから黒5とボウシして、黒が有利になります。






問題A A失敗

 白1(A)は大きい手ですが、それ以上に上辺が大きく、黒2と打たれると黒の配置が理想的になります。この後、白3から黒6まで、黒満足の分れです。





問題A C失敗

 白1(C)も大場ですが、前図(A)の失敗図と同様に左上黒2から6までとなると、黒全体が厚くなり、黒有利となります。






問題A B正解

 正解は上辺黒の模様化を防ぐ白1(B)です。黒2から4までとなり、穏やかな布石となります。






問題A B参考図

 正解図、黒2のあと、白3と切るのは、黒4から8と黒一子を捨てられて得をしていません。黒を固めただけの結果になり、白が損をしています。




布石のまとめ

 以上2題から言えることは、布石では「大場よりも急場」が大事だということです。急場と言えば、「相手の弱い石を攻める」か「自分の弱い石を守る」ことが第一に考えられますが、本問のように厚みや模様に関しても急場となります。自陣の模様を広げる、厚みを生かす、逆に敵陣の模様化を防ぐ、厚みの威力を消す、といったことも、布石の重要なポイントです。


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