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手筋問題〔有段者向け〕

攻防の手筋と攻め合いの手筋。読み抜く力をつける


 白と黒の石が切り結んでいるとき、その要の石を含む一団を取るか取られるかは、勝敗を決しかねない大きな問題です。ここではそんな中盤の攻防、攻め合いに強くなるための手筋問題を6題ほど用意しました。

 有段者向けの手筋ですから、落とし穴もあり、数手読まないと決着のつかないものばかりです。手順前後に気をつけ、複数の変化を最後まで読み切ってください。

 最初の3問は、切り結んだお互いの石が取るか取られるかの攻防、後半の3問は相手の死活が絡む攻め合いの問題です。なお、難易度はかける時間にもよりますが、三段レベルです。

手筋6題     正解と解説は下段 
手筋問題1 黒番
攻防 黒▲2子を助けてください。

手筋問題2 黒番
攻防 黒▲4子を助けてください。

手筋問題3 黒番
攻防 右辺の白を取ってください。

手筋問題4 黒番
攻合い 隅の白を取ってください。
手筋問題5 黒番
攻合い 黒七子を助けてください。

手筋問題6 黒番
攻合い 隅の白を取ってください。

正解と解説

 各問題とも失敗図、正解図の順に解説をしています。

手筋問題1 失敗

 黒1とアタリをキメてしまっては、白2とつがれてもう助かりません。黒3には白4まで。
 黒3で白4や、白4の右トビも、白に出切られてそれまでです。

手筋問題1 正解

 黒1のコスミツケが正解です。白2、4、6でシチョウのようですが、黒9までとなったとき、白8の上の黒石がシチョウアタリになっています。
 なお、白2で4のオサエには、2の左上に切って黒は上辺の5子につながります。

手筋問題2 失敗

 黒1から3とシボリを狙うのが筋のようですが、白aと取られた後、黒に両アタリが残りますから、白に先手が回ります。右辺の白と黒のダメは3対3になり、黒の負けです。

手筋問題2 正解

 黒1とアテてからの黒3ツギが盲点です。白は4と中央の石を守らざるを得ず、黒5とダメを詰めて右辺の白3子が取れます。


手筋問題3 失敗

 黒1と単純に出るのは白2、4でワタっています。問題として出されれば、このような俗手が正解になるとは思わないでしょうが、実戦では手拍子で打ってしまいそうです。

手筋問題3 正解

 黒1がこの場合の急所で、白2には黒3のキリ。右辺の白3子のアタリと種石の2子取りが見合いになっています。
 白2で3のツギは、単純に三々に出て、このあと白はうまくいきません。

手筋問題4 失敗

 黒1から単純に出切るのは、白4のアテから6まで。黒はどちらから打つのもダメヅマリで、白を取るのに3手かかります。



手筋問題4 正解

 黒1、3が白の手数を縮める唯一の手で、黒5まで攻め合い勝ち。白4では5のサガリが心配だが、黒は5の上からダメを詰めます。隅と辺の黒3子のダメは3個なのに、白のダメは2個。黒勝ちです。

手筋問題5 失敗

 黒1は白2と受けられて、黒が三目の真ん中に置けば、黒1の石が取られます。辺の黒は三手の余裕しかありませんから、白の手数を縮める方策を見つけなければなりません。

手筋問題5 正解

 上の失敗例から、黒1が急所と分かります。白2で手数が延びるように見えますが、黒3と外側からアテて黒5まで。なんと、白はあと2手で取られる形になりました。

手筋問題6 失敗

 手筋をいろいろ覚えてくると、このような失敗を犯します。黒3のウッテガエシ狙いには白4。白の手数は4手で、攻め合いに勝てません。常識に反する(?)ように見える手が正解です。

手筋問題6 正解

 この形では、黒1と内ダメからツメるのが正しい。白2のツギには黒3と眼の急所に置き、白4には黒a、白bヌキに再度の黒aで、白の手数は3手になります。
 なお、白2でaに対しては、黒b、白2で、やはり同じようなことになります。

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