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PCの棋力は実力八段! 対局ごとに
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AIが対局棋譜を分析。手直し図を示してくれます。
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AI流の手法~驚きの布石・定石・思考法がPCソフトで学べます
プロが何十年もかけて築き上げてきた、囲碁の布石や定石の常識の一部が、AIの出現によって見直されています。「こんな手はないだろう」とされていた手が、有力な手段として認められるようになったのです。
《AIならこう打つ》全6巻の内容
第1巻 AI流基礎知識マスター
1.ダイレクト三々の攻防 2.AI流シマリの考え方 3.即使える新手法
AI流の特徴の一つに「地にからい」ということが挙げられます。
左図、黒は7手目で早くも三々に入っています。従来の考え方では、この段階での三々は「白を厚くするので疑問」とされてきました。しかし、AIはその常識を覆す手順(下図)を示し、黑が悪くないと主張しています。
白5まで大きな壁ができましたが、黒は右上を悠然とシマり、白7のヒラキには黑8。下辺の白模様が大きそうですが、「地になりにくい」というのがAIの判断です。
第2巻 AI流最新型の使い方
1.星布石の新型 2.小目布石の新型 3.ツケ二段後の新型
4.即戦力の新型
左上 白の星に対して黑がケイマにカカり、白がツケてツケノビ定石になると思いきや、黑は1とノビ、白8まで進みました。黒9のキリに白10と引き黑11まで。星定石の新型です。
地にカラく隅に侵入した黑は、この後、左辺の白模様の拡大を防ぎつつ、上辺の白2子をにらみます。白は上辺を二間にヒラいて守ることになり、黑十分の進行になります。
第3巻 AI流優勢を築く構想
1.手抜きの考え方 2.AI流の飛躍作戦 3.局面に適した着手
4.全局を生かすバランス感覚
第3巻ではAI流の優勢を築く構想として、手抜きや飛躍作戦、バランス感覚などをテーマに解説しています。
左図、下辺左の白の打ち込みは、荒らしの常とう手段です。これに対して黒の打ち方はいろいろありますが、白の渡りを許すのは不満が残ります。また、渡りを遮るのも白に下辺で生きられます(解説図は省略)。そこでAIの示したのが、下辺の手抜き=左辺黒1でした。
白にワタリを許す代わりに、左辺で得を図ろうという戦略です。
第4巻 アマにお勧めAI流戦法
1.ダイレクト三々後の手直し 2.急場を占める正しい選択
3.役立つ全局的判断法
左の図は「ダイレクト三々後の手直し」の一場面です。白18の二段バネから白22の両アタリで白が上手くいったように見えます。でもそうではなかったのです。
この後、黒は18の石をポン抜き、白は9・13の2子を取って黒の壁が破られました。しかし、18の白石がポン抜かれることによって、右下の白石が薄くなります。先手を得た黒は、白4に対して下辺のほうからカカります。
第5巻 AI流思考法を身につける
1.局面に適した着手 2.優位を築く厳しい着想
3.大局観でリードする構想
白16までは普通の進行ですが、ここで黒は手を抜いて左上黒17に転じました。
早くもAI流と思いきや、白も右上隅22カカリの後、下辺にヒラかず、白24のツケ。AIらしい様子見の手だそうですが、アマ高段者でもこの後、どう打ったらよいものか見当がつかないのではないでしょうか。部分のヨミの正確さはもちろん大事ですが、その出発点に大局観がしっかりしていることが重要だ、ということを感じさせる巻です。
第6巻 理解度確認問題
この巻は、第5巻までに習ったAI流の理解度を各巻ごとに確認する問題集です。
左図は第2巻からの問題で、白A、B、Cの候補手が示されていました。
そこで試しにA(白1)を選んでみると、AIは2から6までの手順を示しました。画像の解説が読みづらそうなので、次に抜粋したものをご覧ください。
【解説】 残念でした。白1のツケは定跡の手ですが、AIはほとんど打ちません。黒6までが定石の進行ですが、この局面では右辺の黒の構えが立派過ぎるので白不満です。
以上のように問題形式で復習すると、身についてなかったところがすぐにわかりますし、覚えていたところでも、知識や感覚がより強固なものになります。活用法としては、1巻の学習が終わる度にこの「理解度確認問題」にチャレンジするのが効果的と言えるでしょう。