ヨセ問題〔級位者向け〕
逆転するもされるもヨセ次第 |
ヨセの優先順位と手筋を覚えよう
ヨセが強くなるためには2つの方法がありますが、両方とも大事です。その一つは、「両先手、片先手・逆ヨセ、両後手」の意味をよく理解し、各部分のヨセの優先順位(大きさ)を考える力を養うことです。ヨセの手順が少しわかってくるだけでも、かなり勝率が上がるでしょう。そしてもう一つはヨセの手筋を身につけることです。わずか1〜2目得するヨセでも、知っているのと知らないのでは大違い。数箇所間違えればたちまち10目くらいの差が生じてしまいます。また、先手を取る手筋とかワタリの手筋、石をもぎ取る手筋、死活がらみの手筋など、読みを伴うヨセの手筋は意外にたくさんあります。対応次第で石が死んだり、侵略が止まらなくなって大損したりしますから、ヨセの手筋と読みのトレーニングをしておくことは上達に欠かせません。
ここでは、級位者のために対戦型の囲碁ソフトから、やさしいヨセの練習問題を6題選んで解説を試みました。ヨセの手筋の面白さが少しでも味わえたら、次はぜひ、ゲーム感覚で楽しめるヨセ問題のソフトにもチャレンジしてください。本サイト囲碁ショップから選べます。
手筋6題 |
⇒正解と解説は下段 |
ヨセ問題1 黒番 どう守るのが得ですか。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント
黒1はお手伝いの手。黒はダメが詰まったため、白2から4で死んでしまいます。 正解と解説へ |
ヨセ問題2 黒番 どうヨセますか。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント
実戦ではこう打つ級位者が多いですね。でも、もっと得なヨセがあるのです。3手目も大事。
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ヨセ問題3 黒番 ヨセを打ってください。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント
黒1には白2で、白はこのまま6目の地で生きています。白地を5目にするには…
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ヨセ問題4 黒番 ヨセを打ってください。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント
黒1、3は後手ヨセです。白からの侵略を先手で止める手があるのです。
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ヨセ問題5 黒番 ヨセを打ってください。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント
少し強くなると黒1と打ちたくなります。でも、この後黒Aとワタるだけでは小さいのです。
正解と解説へ |
ヨセ問題6 黒番 ヨセを打ってください。 ヨセT(20級〜1級)より |
ヒント これでは1目も得にならず、白が助かりました。白地の中の黒1子を活用します。 正解と解説へ |
正解と解説
問題1 失敗図黒1には白2で、次に白Aと打たれるとコウになりますから、黒はすぐに手入れが必要です。黒地は4目になり、次の正解図に比べて1目の損です。
問題1 正解図
黒1ならダメが詰まっても手入れは不要で、黒地は5目になります。たった1目の損でも、あちこちで損を重ねれば、たちまちコミ分が吹っ飛びます。ヨセは死活が絡みますから、注意が必要です。
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問題2 正解図
黒1の手筋を覚えてください。白Aと取らせてから黒Bと引いておきます。この後ダメが詰まると、白はDと取らなければならず、黒は失敗図に比べて1目得しています。さらに黒Cから1の半コウも残っています。
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問題3 正解図
黒1のハネを打ってから黒3とつぎます。白4と生きるしかありませんから、白地は4目となりました。失敗図に比べて黒は1目強の得です。
問題3へ戻る 問題4へ
問題4 正解図1
黒1のツケコシが手筋で、黒3には白4と守るしかありません。ここまでくればこの後はわかりますね。
問題4 正解図2
前図から続きです。黒1に白2と取って、黒は白からの大きな侵略を先手で防ぐことができました。特にこの場合は、どちらからも先手になる2線のヨセですから、べらぼうに大きく、大ヨセに入ったら最優先されます。
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問題5 失敗図
黒1はこの形の急所。しかし、黒3が俗筋でした。黒Aとワタるだけでは小さく、黒3ではもっと得する手があるのです。
問題5 正解図
黒1から3までが3手一組の素晴しい手筋です。白4で白5と助けようとすると、黒4の切りで白5子がまとめて取られてしまいます。黒5まで、白2子を取って黒地が6目増えました。
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問題6 正解図1
黒1と打つのはこの石を助けようというのではありません。黒3と打ち欠いて攻め取りにしようというのです。この後の結末が瞬時にぱっと見えれば有段者です。
問題6 正解図2
前図の続きです。白1の一手に黒2。白はアタリにつげませんから白3と打ち、黒4(▲)のコウ取りに白5は仕方ありません。黒6まで大きな成果を上げました。
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