ヘボ碁脱出法|碁は才能よりも環境
15歳から29歳まで級位者のままだった碁才のない男が、なぜ十年後にアマ六段になれたのか? ヘボ碁からの脱皮に数回成功したその体験を、「初段になれない方法」と「初段からコンスタントに昇段する方法」の両面から公開します。 |
ヘボ碁がヘボ碁を超える難しさ 「5級の父」に6子の壁! 陣取りに終始した十代後半 碁会所の囲碁仙人のお話 古風な住宅街の碁会所の「さうたうな棋士」 級位者の上達本|定石と死活・手筋 碁を覚えて13年目に選んだ定石本の功罪 初段からの囲碁勉強法 「碁は戦いのゲーム」…目覚めのきっかけは… 囲碁・アマ強豪の指導力 三段の頃に4子で歯が立たなかった「第三の師匠」 |
私が反面教師から「上達の見本」になるまで |
私の囲碁人生の大きな特徴は、「5級から初段になる期間よりも、初段から六段になる期間のほうが短い」ということです。囲碁の世界では、有段の域に達するとなかなか棋力が向上しないのが普通ですが、この常識があべこべになった私の経験は多くの囲碁ファンの参考になるのではないでしょうか。
ということで、「私のヘボ碁脱出法」を公開することにしました。まずは、私の碁才のなさを物語る、つまらないヘボ碁歴をご覧ください。
15歳 当時5級の父から碁の手ほどきを受ける
18歳 高校卒業時に5級になり、父と互先で打つ
22歳 大学卒業時の棋力は甘い3級
23歳 就職先の囲碁大会(わずか数名)で優勝するも、棋力はまだ3級
25歳 転職先の会社の社長(実力四段)に時々碁を打ってもらうようになる
28歳 碁会所に通うようになり、ようやく「万年3級」を脱出
30歳 「自称初段」を名乗るようになる
碁を打つのがあんなに好きだったのに、この停滞ぶりはいったい何でしょう。当時の私には六段どころか、三段だって夢のまた夢だったのですから、ずいぶん志が低かったものです。タイムマシンがあったら、今すぐ昔に戻って自分の可能性と、碁の上達法を教えてやりたいくらいです。
今思えば四段時代がいちばん碁が面白かったように思います。碁がようやくわかりかけてきた伸び盛り。見るからに強そうな顔をした碁会所の常連さんに挑戦できるのも、大きな喜びでした。
碁が強くなるきっかけや方法は人それぞれだと思いますが、私の経験が何らかのヒントになれば幸いです。
NEXT:ヘボ碁がヘボ碁を超える難しさ ページトップ 囲碁HOME