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地の囲い方、地の数え方

9路盤の終局までと、コミについて

 
 囲碁を覚えたての頃はだれでも、地の囲い方や地の数え方などがわからないものです。特に、終局になって手際よく地を数えるのは、入門を卒業した後でも苦手な方が多いようです。

 経験を積めばすぐにわかるようになるのですが、それには9路盤で対局するのがいちばんです。そこで、ここでは9路盤を使って地の囲い方と数え方の基本を説明します。

9路盤 序盤
9路盤 ヨセ
9路盤 地の数え方
上図(序盤) 
 黒が1と打ち、白も対称となる地点2に打ちました。9路盤では普通の始まりです。このあと白6まで、お互いにわかりやすく地を囲う戦法に出たとします。黒は右半分、白は左半分が地になりそうです。

中央図(ヨセ) 
 この碁では中盤(戦い)がなく、序盤からいきなりヨセに入りました。黒1および黒3・5は、白の地を減らしながら自分の地を広げようという意図で、大きな手です。

 そのあと小さなヨセが続いて、黒21まで打ちました。黒地と白地の境界線はすべて埋め尽くされ、また、相手の地の中に打っても生きる見込みはありません。だから、碁はこれで終局となります。

下図(地の数え方) 
 終局であることを確認したら、お互いに相手の地を数えます。地の大きさを変えないように注意しながら石を移動して、数えやすい形に整地します。相手もひと目で確認できるよう、できるだけ10目、15目、20目、30目…の形にします。

 整地の過程で境界線が紛らわしくなった場合は、白石と黒石を交換するなどして、すっきりとした形にします。そうして出来上がったのが図です。

黒地…右上5×4=20目、右下4×3−1=11目、合計31目
白地…左上7×3−1=20目、左下3目、合計23目

 黒の盤面8目勝ちとなりました。
 

コミについて

 碁では先番(黒)が有利なので、棋力が互角(互先=たがいせん)の場合は白に6目半をプラスして計算します。「半目」は引き分けを出さないための工夫です。これをコミ出しといいます。

 この碁ではコミを加えても白地は29目半(23目+6目半)で、黒の1目半勝ちになります。白は小ヨセに入る前に、戦いを辞さず積極的に打つべきでした。

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